師範の呟き【物】 <アルバートサーストン>のブレイシーズ
スーツの組下パンツをバギーでオーダーするときは、必ず内側にサスペンダーボタンを付けてもらいます。太いパンツはウェストをベルトで絞らず、肩から吊ったほうがシルエットが綺麗に出るからです。鰐口のタイプは嫌いなので、ボタンで吊るアルバートサーストンが一番ですね。というかサーストン意外のブレイシーズって、あるんですかね。他のブランドのものも、ほとんどサーストンのネーム変えたやつですからね。
サーストンはとにかく色柄が洒落ていまして、もちろん見せるものではないのですが、ブレイシーズは下着と一緒で、見せないからこそカワイイ色柄を身に付けたいのです。タータンとかギンガムとかチェック柄には目がないですね。
2型の時代に流行りましたね。当時のNYスタイルは、ジャケットの前を開けてブレイシーズをちらりと見せます。ちょっと太幅で柄がカワイイのは圧倒的にサーストンでした。『摩天楼はバラ色に』でマイケル・J・フォックスがブレイシーズを使っているのを見て、時代考証がよくできてるなと思いましたね。パンツカルバン・クライン、シャツはアルマーニというようにきちんと着分けていたりして、外国映画は服で時代感だすのが上手いですね。
ところでブレイシーズと呼びますが、ブレイシーズボタンとはいわないですね。必ずサスペンダーボタンと呼ぶのは、なんでなんでしょう。ふと気になったもので。