師範の呟き【服】＜アクアスキュータム＞のトレンチコート「プリンスゲート」

もう永遠に手に入らないんですかね、英国メイドの＜アクアスキュータム＞。今度の受け入れ先が、しっかりフォローしていただけるといいんですが。以前、スタイル・カウンシルの『カフェブリュ』でポール・ウェラーが着ていたアクアスキュータムを、エディフィスがやっていましたけど、あれは直接ロンドンの工場に依頼したそうですね。話せるルートと熱意があれば、そういうことできなくないのでしょうけれど、今後どうなることやら。

これはプリンスゲートの着丈を長めにお願いしてス・ミズーラしたもの。70年代のサンローランみたいに、Aラインで裾が広がるように着たかったのです。ボディは40、着丈は42。プリンスゲートの設定だと、裾丈が短めになっちゃうそうなんです。素材はギャバジンで、普通のベージュじゃなくて白っぽいオフベージュ。インラインにはない生地なんです。

袖もキングスゲートのラグランより、ジャケット代わりに着られるセットインのほうが好きですね。スーツの上にも着られるけど、ちょっとパツパツなんですよ。中にシャツとかニットとか、着てジャケット代わりに羽織るとカッコいいように仕立てたので。ボタンを上まできちんと留めて、ベルトもしっかり結んで着たい。それがサンローラン風の着方のポイントで、『傷だらけの天使』で萩原健一さんもそうやって着ていましたからね。