師範の呟き【服】<ダブルアールエル>のピンタックシャツ
1990年代は仕事でよくL.A.に行ったものです。なにしろ一年を通して温暖で雨が少ないので、撮影をするうえでこのうえない環境下にありますからねぇ。そのような理由でハリウッドの撮影所もあるのでしょうが、そのお陰でプロップも豊富で実にいい写真が撮れるのです。そんな訳で多いときは年に6〜8回、延べ2カ月位は滞在していましたから、この時期はL.A.で買い物をすることが殆どでした。なにしろこっちの人は身体が大きいから、サイズも僕に合うものが山ほどありましたし、日本で展開していない海外ブランドも買えたので、まさに一石二鳥だったわけです。
さてこの頃、僕が凝っていたもののひとつに「ダブルアールエル」があります。日本ではヴィンテージカジュアルなイメージが強いブランドですが、実は毎シーズン確とテーマがあるブランドなのです。
で、このピンタックシャツは「アーミッシュ」をテーマにしたときのもの。素材はコットンで、素朴で独特のハリ感があるタイプライタークロスを使用しています。シルエットはビックサイズです。このピンタックが堪りませんが、着こなしはこの上にベルベットのジレ、メタルボタンで粗野なウールを使ったロング丈のジャケット、ブレイシーズボタンがついたツープリーツのビンストライプのウールパンツを合わせます。そうです、アーミッシュの人たちのようなスタイリングで着るのです!
このコレクションは日本に入ってこなかったので、随分どこのブランド?と訪ねられました。あれから20 キロ近くスリムになってしまった今日ではシルエットがでないので、現在は数多のラルフローレンコレクションのひとつとして大事に保存しています。