師範の呟き【服】<テット>のブルゾン

テット,ブルゾン

TE’TE」と記して<テット>と読みます。80年代の半ばくらいですかね「テットオム」と改名したのは。創業者はデザイナーの加藤和孝氏で、氏は1970年代には菊池武夫氏の片腕として、草創期のBIGIのパタンナーを務めていた人物です。彼が独立してローンチしたのが<テット>です。

さて<テット>は東京コレクションにも参加していましたが、このブランドを一躍有目にしたのが俳優の舘ひろしさんです。彼が「西部警察」や「あぶない刑事」で着用したスーツやコートのデザインは加藤氏によるもので、この格好良さに痺れたファンがこのブランドに殺到したのはいうまでもありません。

デザイナーの加藤氏はテーラードに定評がありますが、スタート時の<テット>は、このブランドならではのイカしたブルゾンもありました。これは1980年代初期のものですが、シルエットが立体的なで細部まで凝っている、とてもいい感じの一枚です。残念ながら生地灼けしている箇所が多いですがカタチがいいので、別宅に永久保存しております。