師範の呟き【服】<拳>のニットジャージー

「拳」と書いて「QUEN・ケン」と読むこちらのブランド、流石に知らないでしょうね。知っていたら相当のオタク。はい、そのオタクがアタシでございます。

生産販売はJUNで、デザインは熊谷登喜夫、そうTOKIO KUMAGAIさんなのです。リリースされたのは確か1970年代の後半から1980年代の初めにかけて。賞状などを入れる紙製の筒に入れてDOMONのショップで販売されていたのです。

そもそもTOKIOブランドがデビューしたのはこの頃で、ブランド名は「TOKIO by DOMON」だったんです。つまりTOKIOの服は最初DOMONのショップで販売されていたのですよ。

実は、このジャージーはアタシが『男子専科』の編集部に勤務している際、ノベルティとしてJUNからいただいたものだったのですが、すっかりその存在を忘れていたもの。昨秋親父が亡くなり遺品整理をしている最中に発見したのです。どうやら親父が部屋着として着ていたようですが、大して痛んでなかったので、自分の手で洗濯し、解れたステッチ糸などを外したのがこの写真です。

ワンサイズとありますが、アタシにも着られるサイズ採りだったので、袖を通してみると、胸の切り替え部分が立体的に盛り上がる、かなり格好のいいデザイン! サラッとした触感で着心地もいい類稀な珍品です。