師範の呟き【欲】<ザ スタイリスト ジャパン>のマオカラーのセットアップ
昨年の晩秋に開かれた2022SSの展示会は一旦コロナが収まりを見せたことから多くのブランドが展示会を再開。久しぶりに逢う馴染みの担当者も一様に元気そうで何より。しかし若い人中心にコロナ太りが目立ってたねえ( 大笑)。加えて格好も随分変わったなと。やはり家の中で過ごす時間が増えたことで、カジュアルなアイテム志向が増えたのはもとより、テーラードに身を包んでいる人達もどこかにカジュアルなテイストを取り入れている様子。そんななかアタシと色違いじゃん! !に数名遭遇。まさかの「スタジャパ」被りだったのだ。相変わらず業界人を中心に人気沸騰中らしい。
さてその「ザ・スタイリストジャパン」の2022の新作で「おー来たか〜」と唸らせたのがマオカラーのセットアップ。マオカラーとは学生服の詰襟を思わせる立ち襟のことで、中国の毛沢東に因んで付けられた業界の公称。日本では1980年代初頭に「TOKIO KUMAGAI」がデザインし、大ブレイクしたが、後の80年代後半から90年代の初めにかけてジョルジオアルマーニが新たな立ち襟として、ゴブラカラー、トルネードカラーを発表。実は筆者も別宅に当時のトルネードカラーのスーツを保管しているが、紹介するスタイリストジャパンのものは、TOKIOというよりアルマーニの流れを汲んでいるのではないかと察する。
かなりマニアックな話になってしまい失礼。アルマーニとDCにはちと煩いので読み流してね。いずれにしてもこれは新鮮! ! 恐らく唸った業界人は少なくないでしょう。