師範の呟き【物】<カンタベリーベアーズ>のぬいぐるみ

恐らくアタシが3歳くらいの頃に撮られたものだと思うのですが、一枚のポートレートが遺されています。それはセットアップスーツに身を包んで、クマのぬいぐるみを抱いて、ベレー帽を被っているアタシ。この写真が「今の自分と殆どかわらねえじゃん」と思ったのですよ。スーツにベレーのスタイルは皆さんもご承知おきと思いますが、実はクマ好きなんですよ。

1990年代半ばくらいまでは、クマのモチーフが施されたアンティークの玩具箱や玩具店の看板なども集めていましたが、今でもクマの縫いぐるみが部屋に鎮座しています。たぶん30体くらいあると思うのだけれど、その大半を占めるるのが、スコットランドで作られているカンタベリベアーズ社のものなんです。

出会いは1980年代の半ばに始まりますが、ここのコたちはすべてハンドメイドでダグに付けられた名前と製作者のサインが添えられています。ひと目でハンドメイドとわかる点がありまして、鏡に写してみると顔が歪だったり、目がアシメトリーだったりするのです。これは製作者がクマの顔を見ながら、手作業で目の位置などを決めて行るのですよ。見た目は愛らしい顔をしているんですけどね。

写真はロンドンのデザインセンターで購入したもので、同素材のマントが付いているスペシャルエディション。気に入ってるコの一人です。