師範の呟き【物】<ダンヒル>のライター

クルマ以外、紳士の愛用品のすべてを手掛けてきたダンヒルは、喫煙具のパイオニアとしても有名ですね。このライターを購入したのは銀座店がオープンしたときだったと思います。スターリングシルバーで、とっても重いのですが、ライターのデザインに「重さ」は大事なエレメントだと思っています。この重さを手に感じていたいから、手放さないし、テーブルの上に忘れないのです。

ジッポーは「カシャン!」、デュポンは「カチーン」と、ライターに派手な音はつきものですが、ダンヒルは「カチッ」と重厚で、どこか英国紳士の品格を感じさせる音もいい! 「カチッ」「カチッ」とさせるだけでも、ジェントルマンの気分になれるんです。

石が柔らかいので詰まりやすかったり、メンテナンスが面倒なことも愛着が沸くところ。落としたときに着火部分が曲がってしまったようで、なんども修理に出しました。ボディもはじめの頃は消しゴムでピカピカにしていたのですが、最近ではこの燻し銀がいい感じになってきた。最近とうとう火がつかなくなったので、撮影用小道具として第二の人生を歩ませることにしました。

100円ライターは、すぐに無くしてしまうけど、いいライターは無くさないもの。たしかに、これも15年ほど前のものですが、いまも手元に残っています。