師範の呟き【靴】<ジョンロブ>のレインカバー

 

これは靴じゃなくて、雨の日に革靴にアタッチするレインカバーです。他の色もあったと思いますが、茶靴に合わせるなら黄色だろうと。茶色×黄色はジョンロブカラーですね。いかにもパリっぽいカラーリングだと思いませんか。

ところが朝から雨が降っていたら、家を出るときに雨に濡れてもいい靴を履いていくでしょう。わざわざ濡らしたくない靴に、これを嵌めて行くかっていうと、そんなことはしませんね。つまり、これは緊急用なんですよ。鞄に入れて持ち歩くとか、クルマに積んでおくとかなんでしょうがけれど、案の定、一度も出番がありません。それでもこれがどうしても欲しかったんです。

使えるかどうかより、デザインを優先するのはフランスらしいところ。フランスのものは、いろんなものが使いにくいんだけど、それでも憎めない、愛すべきバカバカしさがあるんです。以前パリで買ってきた歯磨き粉なんて、不細工な人形なんです。お腹を押すと口から歯磨き粉がゲロゲロ出てくる。こんなもの、よく使うよなぁフランス人はって思いますが、それでもこういうバカバカしいモノ、へそ曲がりなところ、日本人にはない発想が大好きなんです。

クルマも不思議な形してますでしょ。シートも長時間座ってたら疲れてしょうがない。ドイツ車とは発想からして全然違います。なのに内装のカラーロングとか、とっても可愛い。飛行機なんかもそうですね。エールフランスのファーストクラスのシート、昔のはデザインなんかちっともよくない。けれどもアメニティはすごく洗練されている。フランスデザインは大好き何だけど、やっぱり使いにくいなぁと思いながら使ってるんです。

このレインカバーも使ってあげたいんですけれど、試しに靴に嵌めてみたら結構力がいる。一度靴を脱いで、椅子にでも座って、ゆっくり嵌めてから履き直さないといけないのだけど、急に雨降ってきて慌てて靴にカバー嵌めなくちゃってときに、優雅に座ってカバー取り付けますかねぇ?