師範の呟き【靴】<ル・コンド>のバスケットシューズ

このスニーカーは20年ほど前のものなんですが、コンバースじゃないんです。「ル・コンド」と読むんですが、デザイナーの近藤かねよしさんがやってたレザーブランドは、なかなかいいコレクションだったんです。当時はよく撮影用の服なんかをリースに行ってました。ブルゾンやレザーシャツ、バッグなんかも持ってました。

茶色のレザーにエンボスでブルーの花柄が浮き上がってまして、このレザーは鞄なんかにも使われてました。シャツにもあったように思います。革の切り出しが変われば柄の配置が変わるので、同じものでも、柄の出方が違うはず。つまり、この柄はアタシしか持ってない世界で一足なわけですよ。

コンバースでしょって言われて、コンバースじゃないところがカッコいい。これがハイカットというところも気に入ってます。逆に本物のコンバースは、もう何年も履いてません。絶対、数作れませんよね、こんなの。少量生産で、採算ベースに乗らないモノ作りってところが響きます。こだわりがあるものは今も大好きです。

履かないで、飾っておこうとも思ったもですが、靴はやっぱり履いてあげるべきだと思うんです。でも底が減ったら終わりでしょ。ゴムが少し黄ばんできてるけど、ウレタンじゃないので加水分解はしてません。履いてあげたいけど、履かないでおきたい気持ちもある。いたずらにフリマアプリ見たら、7800円とか7500円で出てました。なんだかちょっと悲しいですね。