師範の呟き【靴】<ア テストーニ>のサドルシューズ

昔、エンツォ・ボナフェ氏にインタビューしたこともあるんだけど、終わっちゃったタニノクリスチーやフェラガモと一緒でね、どうもマーケット主導のニオイがするようになっちゃったんだろうね。どうやら、彼はア テストーニの出身なんですね。

だからというわけじゃないけど、テストーニって、ボロネーゼ製法以外、とくに目立ったところがなくて、あまり魅力を感じない靴だったのですよ。それがこの靴に足を入れてみたら、すごくいい。ハーフサイズ小さいので、もう少し履き込んでやらないといけないんだけど、プロポーションがきれいなんですよ。

伝統的な製法を味わってみたかったっていうのもあるんだけど、ソールはビブラムソールなので、じつに歩きやすい。コンビシューズ好きなので、表革とスエードのコンビでね。

ずっと靴はイギリス靴だと思ってきたので、イタリア靴は撮影用のサンプルしか用意がなくて、それにアタシの大足に合うサイズは無いものと諦めてましたから。

イタリアンクラシックなデザインなのに、どこかアメリカン’50sとか’60sな気分がありませんか。ホワイトデニムに合わせて’50s風にも履けるし、リベラーノ リベラーノのスーツに似合う。結局アイビーとイタリアンクラシックって、どこか繋がってるのかもしれないな、なんて、この靴を見ながら思いを馳せているのです。