師範の呟き【靴】<ジョンロブ>の外羽根キャップトゥ

ノーザンプトンにあるジョンロブの工場には、お隣にファクトリーショップが併設されています。そこで黒のフルブローグを買うつもりだったんだけど、訪問した日にはちょうどモノが無くて。そこで見つけたのがこのキャップトゥなんですが、6~7年前のことで、ポンドがいまと同じぐらいだったんですね。600ポンドぐらいだったと思います。

日本には入ってないモデルでしてね、モデル名がわかんない。トゥの穴飾りが変わってるでしょ、星型なんです。そこが気にいったのと、サイズが10Eの8000番ラストで、アタシの足にぴったりでした。このサイズは日本じゃなかなか手に入らないから、見つけたら買うって決めてるもので。

足を入れてみたら、これが最高。革もやわらかくてね、普通はアッパーが馴染んできた頃にインソールが下がって履きやすくなるんですが、こいつは初日から快適でしたね。

ジョンロブは英国クラシックとは一線を引く、洒落た佇まいがあるんですね。さすがはエルメス傘下だなと思いますよ。値段もそこそこしますしね。

パテック・フィリップが腕時計の終着点ならば、ジョンロブは靴の終着点なのでしょうね。40歳で履くのはまだ若いかな。50歳ぐらいでちょうどいいような気がしますね。それから10年履いたら60歳で似合うようになりますよ。そこでもう一足買い足したら、もう一生それでいいんじゃないですかね。そんな気がする靴ですね。