師範の呟き【服】<ラグビー>のフェアアイル柄ニットベスト
ラルフローレンのいいところは、トラッドをよく知っていて、新鮮味があるところ。ドレスのシルエットをきちんと踏襲していて、柄合わせもきれい。とにかくエッセンスの取り入れ方が上手です。以前はテイストを特化させたディフュージョンをやっていて、それが良かった。とくに<ラグビー>は、値段も安くて買いやすかったですね。たしか当時、トム・ブラウンのパートナーがデザイナーだったとか?
仕事でNYへ行ったとき、スカルの入ったパイピングのブレザーや、ポロ風のパッチワークシャツ、ラグビージャージーなどなど、山のように買っても1000ドルいかなかったことを覚えています。しかし、そのぶん作りは、それなりのものもありました。タータンチェックのパッチワークパンツなんて、裏の縫い目が当たって足が痒くてしょうがない。全然、はいてないけど、カワイイのでまだ持っています。
一時、爆発的に買ったら少し落ち着いたので、しばらく遠ざかっていたら、いつの間にか無くなっていました。その後に、デニム&サプライも無くなっちゃって、ポロに集約されちゃいましたね。あれも、なかなかよかったんだけれども。
このニットベストは表参道で買ったものです。形はオッドベストとニットベストの中間ぐらいで、確か1万円ぐらいだったはず。本物のフェアアイルじゃないですが、柄作りが上手いですね。後ろには尾錠も付いていまして、シルエットもタイトに着られます。
合わせ方を間違えたらいけません。中にボタンダウンは着ませんし、ジーパンに合わせるのも考えないとコンサバになっちゃう。いまならドレスシャツに黒のネクタイして、スーツのインに挿しで使うのがいいかもしれません。