師範の呟き【物】<銀座トラヤ>のキャスケット

キャスケットが好きなんですが、銀座トラヤのオリジナルのキャスケットはリピート買いしてるぐらい何個も持っています。アタシのアタマには、ここのが一番合ってると思うんですね。形がきれいだし、小僧っぽくないところが気に入ってます。海外でも、他所のブランドさんでもかぶってみたり、買ってみたりするんだけど、色も素材も形も、ちょっとばかり若いんですよ。

帽子はクラウンが大きいほうがいいですね。小さいのはカッコわるい。キャスケットは特に、ちょっと大きめでゆったり落ちてるぐらいがちょうどいい。だから素材の吟味が大切なんです。その点、トラヤさんはよく研究されてるんでしょうね。ほどよく、ふんわり形がつくんです。とくにリネンのキャスケットはお気に入りで、先日、「青散歩」のロケで伺った際(※後日配信)、気に入ったのを見つけたので、今度買いに行くつもりです。

それと、ブリム(つば)の形もね、すこし丸いほうがいい。最近の若い人は、ここをまっすぐにしてかぶるけど、どうも馴染めませんね。銀座トラヤさんは、店頭にスチームがあるので、ここでいい具合に丸めてくれるし、サイズ調整もしてもらえる。専門店さんならではのサービスもいいんですね。

ここはあのジョン・レノンも買いにきたことがある老舗です。「トラヤ」の名前の帽子屋は、都内にいくつもありますが、銀座と浅草の仲見世が本物。他の「トラヤ」はあれ、なんでしょうね。そば屋の「薮」とか風呂屋の「松の湯」と同じですかね。誰か知ってたら教えてくれませんかね。