師範の呟き【物】<L.L.ビーン>のトートバッグ「レザー・ハンドル・カタディン・ボート・アンド・トート・バッグ」

 

鞄てやつが、苦手なんです。ホントは、あんまり持ちたくはないんだけれども、どうしても持たなきゃいけないときがあるでしょ。そういうときはトートバッグを持ちますね。

正式名称が長いね。このトートバッグは展示会で拝見して、その場で購入。外国人の職人さんが、目の前で名前を入れてくれました。横幅は33センチ、高さも30センチあって、このサイズが持ったときにバランスがいいんです。でもハンドルがキャンバスのやつはダメでした。なんだか子供のバッグを借りてきたみたいになっちゃった。

昔、欲しかったものって、いまじゃ自由に買えたりするけど、着てみたり持ってみたりすると、似合わないものがありますね。年取ったからなのでしょうね。逆に若い頃は似合わなかったものが似合うようになることもありますね。最近はピンクやオレンジのセーターが似合うようになってきましたから。

緒形拳さんが「年齢が着せてくれる」って言ってましたね。「俺は藍染の作務衣しか似合わないと思ってたけど、青柳が持ってきた服は似合うんだよな」って、喜んでくださってね。

若い頃ならキャンバスハンドルのトートでもイケたでしょうね。いまは、やっぱりこっちなんです。年齢が、持たせてくれるんですね。