12月の御点前

今月のお題は「レザーを嗜む」です。いま世界的にファッションとして新規に動物の革を使うことをやめようという動きがありまして、よりサステナブルな素材へと移行しているわけです。そういった世の中の変化に背を向けるつもりは毛頭ありませんが、手持ちのレザーを大切にこれからも着ていくこともまた、アタシなりのSDGsだと考えていますので、堂々とレザーを着たいと思っています。

今日のレザーは5~6年前、ロンドンのルイスレザーで購入したライダーズです。しっかり厚手のカウハイド。いかにもという重厚なダブルですが、ウェストはベルトではなくサイドアジャスターで、肩のエポーレットとアクションプリーツを取り外したモダンスタイルなんです。見た目これをタイドアップするのが敢えて良いかな、と。60年代のロンドン・カーナビーストリート風ですが、最近流行りのシングルライダーズじゃ、この重量感は出せませんので、アタシみたいな大柄にはダブルのほうが似合うのですよ。

白シャツは香港のアスコットチャンで、サテンのネクタイはフランクリンミルズ。カラークリップを襟元をキュッと絞っています。グレンチェックのパンツはサローネフィローレ。スーツの組下ですが、トップスとコントラストをつけるためにもドレスパンツじゃないといけませんね。足元にはロイドフットウェアのマスターロイド。フルブローグをあわせるのが英国調かと。今日は帽子もダクダハットさんのもので、ボウラー風のものを選んできました。

免許を取ってから今日まで、タイプは変わってきましたけれどもクルマとバイクは欠かしたことがありません。バイクは大型でもスクーターでも大好きです。このカッコで乗るかって? もちろんですよ。真冬でも革着てればなんとかなるもんです。先日も浅草のカドヤさんまでバイクで行きました。その模様は今月の師範代動画でお見せしますよ。