5月の御点前

 

拙書にも書きましたが、アタシは鞄を手に持つのが好きじゃないのですよ。男はパンツの腰ポケにドーンと両手を入れて歩く姿が絵になると信じているのがが理由です。

とはいえ、仕事で使うものを収めるものは必要だから、ほぼ毎日のように鞄を使っているし、プロダクト自体は嫌いじゃない。という訳で使ってない鞄が、山とは言わないまでも岩のようにはある訳です()。分類するとトートバッグが一番多いのですが、ついつい店で見ると手を出してしまうのが分厚い革を使って無染色で仕上げた手提げ鞄。無染色は使いこむといい色合いになるし、分厚い革製はハンドクラフト感が漂うでしょ。これが堪らんのですよ。

今日、持っているのは四半世紀前に購入した米国<ハートマン>のもの。<ハートマン>はリブランディングしたので現在の商品ラインナップを見ると些かにイメージが違いますが、僕ら世代からするとこれぞ<ハートマン>という鞄がこちら。フレームは木製で、手に持つと鞄が外側に傾斜するように造られている優れもの。革は天然の油分が含まれているから拭くだけでちょっとした傷を覆うことができるのも特徴のひとつです。

難点は重くて容量が少ないところ。という訳で、中に軽いものを入れて一泊くらいの旅にはいいかと。着こなしは鞄の茶を生かして、定番のアズーロ エ マローネの色使いで。最近購入した<ポロ ラルフローレン>のシアサッカーのスーツをベースに靴とネクタイ選でフレンチテイストを取り入れて、ほんのりモダンな趣に仕上げてみました。

鞄:25年くらい前に日本橋三越で購入/ハートマン

スーツ:今季の新作/ポロ ラルフローレン

シャツ:マイ定番/インターナショナルギャラリービームス

タイ:20年くらい前の/エルメス

カラーピン:1980年代から使っているマイ定番/フェアファクスコレクティブ

靴:123年位前に購入のラスト8000/ジョンロブ「エイボン」

靴下:福助のライセンス品/ブルックス ブラザーズ

帽子:マイ定番/銀座トラヤ帽子店