師範の呟き【物】「Ka’eL」
カエルのマークですが、蛙ではなく、カ・エルと読むこのブランドは1996年に神宮前2丁目に出店したアタシのショップに始まります。最初はアタシが国内外でロケに行った時、面白いなあ〜と思って買ったものを中心に販売していたのですが、2年目からオリジナルの製造販売をスタートすることにしたのです。因みに対象は20歳前後のウイメンズで、当時アタシが仕事をしていた宝島社刊「CUTIE」や祥伝社刊「ZIPPER」、ストリート「FRUITS」などの読者がメインターゲット。さてこのオリジナルウエア、実は大ヒットで! !店でお遊戯のように見せていた新作発表もいつの間にやら東京コレクションへと発展、そして卸先も劇的に増え、大手百貨店からも誘致が続いたのです。さてそんな中、我がカ・エルの商品を買ったのだが、内容が違うとお客さんからクレームが入った。調べてみるとそれは大手通販会社が手がけていた。実はこのカエルの登録商標、東京では認可されなかったのですが、関西では通ったらしく・・・。ロゴやマークも似てますから全く困ったもんです。それでも負けじと奮闘を続けていましたが、次は店舗の立ち退き話が浮上。ウチは借地している大家さんの店子だから強いことも言えず・・・んな訳で2001年に閉店したのです。それから20年経ちますが、今ではいい想い出ね。